『ALONE アローン』(Mine / Fabio Guaglione / 2016 US Italy Spain)

新宿シネマカリテにて。
おもろかったー。『トラップ』って映画が元ネタなのかな。関連がよくわからん。まあとにかくおもろかった。

そのあと、

『スパイナル・タップ』(This Is Spinal Tap / Rob Reiner / 1984 US)

新宿武蔵野館にて。
いや素晴らしいわ。名作!クリストファー・ゲスト、ちょーかっこいいし!
長年、よくわかってなかったこのバンドの存在がようやく理解できた。うれしい。

ようやく本当に『シング・ストリート』。
楽しいね楽しいね。なんたってこれがアイルランドなんだから楽しいんだよね。それだけで贔屓目になるね。
デュラン・デュランが当時どれだけクールな存在だったのかってのはよく分からない。僕は当時中学2年生か3年生だったけれど、カルチャークラブと合わせて「ただの売れ線」みたいな捉え方をしていて、フツーに楽しく聴いていたけど、あまり「ホンモノ」感を覚えてなかったような気がする。だからTVを観ているシーンでのお兄ちゃんのハッタリ薀蓄はけっこう新鮮に感じちゃった。まあ好みなんだろうけどね。
まあ、よくあるおとぎ話の類だけど、とにかく全部許す。愛蘭土なら全部オッケー。


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早い回だったので、午後には帰りの電車に乗っていた。
駅前のカレーやさんに寄っている時に気付いたのだが、どうもあちこち痒い。股ぐらが特に痒い。さされたかな。
で、家に帰って来てからズボンを脱いでみたらさあ大変。
ダニだよこれ。最悪だわ。
8箇所くらい喰われていた。股ぐらは4箇所も喰われていた。
マジサイアクだわ。

ウクレレの同僚、ジョーちゃんは金継ぎをしているんですって。

そんでもって今日から渋谷で陶芸家の人とコラボ?な感じで展示会を開くとのことで、同じくウクレレの同僚、ノリオとロビタと一緒にお邪魔してきました。 Read More →

今年1本目は、やっぱりシネマカリテ。
『ショート・ターム』(Short Term 12 / デスティン・クレットン / 2013・米)
http://shortterm12.jp/
あいやー、素晴らしい映画でしたよ。
やっぱり西洋の文化への憧れっていうのはあるもんだなぁ、としみじみ感じた。だっていちいちお洒落なんだもん、台詞とか動きとか。とは言っても相当暗い話で、ああなりたいこうなりたい、なんていえるようなものでは決してないんだけど。でもそんなどうしようもない暗い話の中でも、手を握り締めて「よっしゃ!」と感じさせてくれる、そういうところに持っていく手法というんですか、経路というんですか、それがアチラの映画って、お洒落だと思う。好みの問題ってのは百も承知ですけど。
まあとにかく、幸先のいいスタートです。

仕事帰り、新宿武蔵野館で『レッド・ファミリー』(イ・ジュヒョン/2014・韓)。
実際の北朝鮮がどんなものなのか、僕は正直のところさっぱり分からないので、こういった環境の人達が本当にいるのか、いるとしたらいっぱいいるのか、それとも極々稀な立場の人達なのか、どの辺りまで当然のこととして認知されているのか、どの辺りから誇張が加味されているのか、そこがちょっと気になってしまった。
韓国映画(ドラマでもいいけど)って、とことんエンターテインメントに徹しているので、どんどん神の手連発したり、都合の悪い所は完全無視、細かいことは気にすんな!というスタンスが徹底されているような気がして、それがちょっと、実は結構僕は好き(とか言ってそんなに観てないけど)。恋愛ものでこれやられるとげんなりする時もあるけれど、シリアスなテーマだとぐんぐん惹きこまれる。とにかく上げと下げが激しいから。この映画も脚本が相当面白くて、最後まで醒めることなく楽しめた。だからまあ、楽しめばいいってことなんだろうけどね。
ちなみに、そんな大きい声じゃこっちだって丸聞こえじゃないですか?とか、明日の旅行っておい、とか色々あるんですけど、女優さんみんな可愛いしね、全然オッケー。
あっちこっちで小さな希望が見えてきて、一番期待している希望は絶望に変わって、だから何か形に残るものを思っていたところで最後の最後、あれはすごく大きな大きな完全なる希望なんだけど、あれ?いいのかなこれで?
なんだか複雑。
もうちょっと反芻する時間が欲しい。

Gaga
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と思っていたのにも拘らず、そのあとハシゴ。
シネマカリテで『荒野の千鳥足』(原題:Wake in Fright/テッド・コッチェフ/1971・豪米)。
いやいやいや、まったくサイコーに気分が悪くなる映画だったぜ。こんな映画どうやったら作れるんだ?原作はいったいどうなってるんだ?
ビールもすごいけど汗もすごい。ベッチャベチャ。汚い厭らしい下品な西洋な感じ。こちらのどうしようもない偏見が全て肯定的に大画面で映し出される。あれ、日本人じゃ絶対表現できないからね。あの不快な世界に溺れていきながらも何故かてへぺろの境地に達しているもんね。あれは日本映画で観たことがない。悲壮感がまず出てきちゃうしそれを期待しちゃうもん。多分。
モラルと善は、ちっともイコールじゃないという、ごくごく当たり前のことをフツーに出しちゃうとここまで不快極まりない世界になっちゃうという、映画の中の映画。
サイテーサイアクのオススメ。

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今日はすっごく疲れてしまった。あまりに有意義すぎた。ハシゴするにはちょっと勿体ない、そんな二本でしたとさ。
帰りは人身事故とかでけっこう修羅場だったみたいだけど、埼京線のギリギリ、遅れる一本手前に乗れちゃったのでラッキーでした。
tags : 映画

武蔵野館で『友よ、さらばと言おう』(Mea Culpa/2014・仏)。
楽しかったです。いいと思います、邦題をのぞいて。
確かに「アイ・アム・ギルティー」と言われたって、なかなかいい日本語タイトルはむずかしいのかもしれないけどね。贖罪?もう既に使い古されてる?
まあともかく、あまり深いことは考えずに、主演のおじさんのくたびれ顔に酔いしれるのが楽しい、そんな映画です。

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そのあとシネマカリテで『エアポート2014』(Airplane vs Volcano/2014・米)。
楽しかったです。というかこういうのは作ってる方が楽しいんだろうね。「飛行機対火山」、よし!これでいこう!だなんて企画時点で子供すぎる。
観終わった時点で瞬間的に全て忘れてしまうような、本当にどうでもいい、サイコーに楽しめる作品です。

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いやまったく、映画は楽しければそれでいいじゃないか。それ以上いったい何を望むっていうんだい?ツ

シネマカリテで『オール・イズ・ロスト』と『ダラス・バイヤーズ・クラブ』のハシゴ。
どちらもすんばらしかったです。
『オール・イズ・ロスト』はレッドフォード一人だけの出演。台詞らしいものもほとんどなし。広大は海が舞台、ではあるけれど、一人ぼっちだし船だし、実質個室密閉空間。
すんごいや。よくこんなの撮ろうと思ったな。監督はサンダンス映画祭で出てきた人なんだって。そして主演にレッドフォードを、なんてかっこよすぎじゃないですか、何から何まで。いやーマジで感動した。
他人との接点がまったくないし、状況説明もないのでレッドフォードには名前が付いていない。クレジットでは、「OUR MAN」。いいねぇ。そしてエンドロールで流れる曲は『Amen』。しびれるねぇ。

『ダラス・バイヤーズ・クラブ』は実話がベースになっているとか。人格的にあまり魅力を感じない主人公。なんかすげえ勝手だし弱いし。そんな人が動き出す時って、やっぱり身勝手な、回りとの調和を気にせずに自分の為に自分の気分で動き出す時でしかないんだよね。そしてそういう時って、すごいパワーだよね。なんたって勝手なんだから。知ったこっちゃねえっていう弱者のパワー、マシュー・マコノニーがばっちり爆発させてくれました。
大満足な夜。

シネマカリテ。
まず『ニーナ』。なんか、難解というか、つまり、退屈だった。
予想以上に主役の娘が肉欲的で、(それはそれで全然ウェルカムなんだけど)あまり知性も感じられず、濃厚なイタリア人イメージそのままだったので、軽く期待を外してくれた。基本的に、誰に薦めよう、という気にもなれない映画だった。

それから『メキシカン・スーツケース』。こいつはOK。ICPが「取り戻す」という姿勢を崩さず、その人が大事に保管していたからこそこんなにいい状態が保たれているにも関わらず、少なくともスクリーンで観ている限りはあまり所有者に対しての敬意は感じられなかった。キャパやタローのあれこれはもちろん極上の楽しさではあったけれど、それをめぐる現代人の攻防もなかなかのもの。監督がメキシコ人というのも大きいと思う。これはお薦めします。燃えます。

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シネマカリテで『バーニー』(2011/米/リチャード・リンクレイター)、武蔵野館で『ペーパー・ボーイ』(2012/米/リー・ダニエルズ)。
期せずして、マシュー・マコノヒー祭りになっていた。
共になんだか後味が悪い作品で幾分暗い気持にさせられちゃった。後味の悪さ加減で言うと、『ペーパーボーイ』のそれはもう底なしのある意味極上の悪さなので、打ちのめされ度がもうパない。そんなわけでどちらが好きかと聞かれれば『バーニー』、かな。でも残ってるのは『ペーパーボーイ』、かな。でもどっちも好き、かな。


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