今日は日曜日だし、さっさとロンドンに帰ってカムデン・マーケットにでも行ってしまおうかと思ったのだが、昨日の特設テントに置いてあったチラシに泣きたくなっちゃう告知。「ベン・ウォーターズ ライヴ PM1:00」。
ちくしょめ。狭いパブの室内だったら昨日のものより数段楽しめるだろう。
行くしかないぢゃん。
それでもやっぱり2〜3時間悩みながら駅に向かってやっぱり寄り道して、プラプラしながらパブを覗いたりして。12時過ぎにパブに入り、チビチビ呑み始める。
別のバンドらしき人達がセッティングし始めたから半べそ状態に陥ってしまったのだが、1:00ギリギリになってベンちゃんがやって来た。

(中略)

素敵な演奏も終わり、夕方ロンドンに帰り、素敵なフラットで素敵な夕飯をいただき、いざ、今度は夜行列車。
パディントン23:45発。兄者とYさんとは別に取ったので車両も別。実は夜行って僕は初めてなのでちょっぴりドキドキ。車掌さんにお部屋を教えていただいて、更に様々なおボタンの用途なども教えていただき、大変舞い上がった次第。しばらくするとYさんが遊びに来て、「いいなぁ一人部屋は!」と文句を垂れていった。あとで食堂車に行こう、と約束して引き返していったが、実際に来たのは兄者だった。Yさんは疲れて発車と同時に爆睡してしまったとか。別に呑みたくもないのだが、一応思い出作りなので食堂車で呑む。窓を開けて煙草を吸っていたら食堂車のおばちゃんに激怒された。
飲み干して解散。
中々眠れなかったけど、何時だったのかは分からないけど、いつの間にか列車の揺れが心地良くなってきて、寝た。
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土曜日。3人で兄者のフラットの裏庭で朝食。米、納豆、生姜焼き。ロンドンは何でも手に入るのだ。しかも3人のうち2人は料理が出来る。つまり僕以外ね。
サイコーに美味かったです。今回のイングランドで一番美味かったものです間違いなく。
Minack Theatre用(夜の野外。しかも海だから寒い)の厚手の靴下など買い物して、バッキンガムを抜けてVictoria駅へと向かう。
昨日の日記で書き忘れたけど実はもう一つチケットは買ってあった。
London⇔Little Hamptonの往復チケット一枚。
ここで2人とはしばしのお別れ。僕は一人で南に向かう。
2000年、2002年とイングランドに来るたびにギグを観ているのは何もシド・グリフィンだけじゃない。そう、ベン・ウォーターズを忘れちゃいけないのだ。タイミング良くか悪くかLittle Hamptonなどという辺鄙な所、でも微妙に近い所で演ってくれちゃうものだから行かないわけにはいかない。
電車でガタゴト揺られて3時間くらい。強風で吹っ飛びそうになってしまう海辺の町。何も情報を掴んでいないまま来たものだからツーリスト・インフォメーションで聞いてみると、多分あそこのことだろう、と教えてくれた。
言われたままに海岸に沿って歩いていると大きな芝生の広場が。あ。あったよ。ちっぽけな特設ステージが。ローカルおっちゃんバンドがシャドウズ演ってるよ。近くのテントでビール売ってる。何のことはない。町興しの無料イヴェントだ。
つまりね。お客なんていないのよ。シャドウズ演ろうがビートルズ演ろうが子供達が踊ってるだけ。なんだか2年前のNewton Abbotでの町興しライヴとまったく同じ状況。。。
でもあの時はメインアクトのToo Hotの時には100人以上被りつきになっていたからきっと大丈夫なんでしょう。
とりあえず不安は残るものの、まずは宿探し。
着いた時には空いていたB&Bがあっという間に続々埋まっていっている。
あわてて宿付きのパブに駆け込んで聞いてみると大きな部屋しか空いていないとか。しかも£50だとか。要するに1万円だとか。ボラれてるなぁ。でももういいです。場所的には最高なので。ステージまで歩いて5分なので。
昼寝して、メシ食って、気持ち悪くなったのでまた寝て、特設テントでビールを飲んで。
いざ、ベン・ウォーターズ。
続きはサイトで(こればっか)。
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今回のスケジュールは、忙しいといえば忙しい。ノンビリといえば超ノンビリ。
6/29にロンドン着。そのままウクレレ・オーケストラのギグ。
6/30はこの旅行のメイン。ロング・ライダーズのギグ。
7/1はコール・ポーターズのバンジョー・プレイヤー、パット・マガーヴィー率いるサント・エル・ディアブロのギグ。
7/3にはリトル・ハンプトンまで足を伸ばしてベン・ウォーターズのギグ。
それから多分一気にランズ・エンドまで行ってしまって野外ステージで『お気に召すまま』なんぞを観劇!!これはたまたま時期的にイギリスで一緒になる兄貴とその彼女との計画。
そこから2人はロンドンへ。僕は途中で別れて昔の職場のあるニュートン・アボットへ。EXボスの家に1週間ほど居候しながらテキトーに仕事を手伝ってテキトーに毎晩呑む。
7/13あたりにはロンドンに戻る。
そして締めは7/15のウィルコのギグ。
一服してから7/17にロンドンを発つ、と。

でもまだ、1ヶ月以上も先なのね。
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おもちゃ屋さん

今日は楽しみにしていたベン・ウォーターズのライヴ。お隣のドーセット州(ここはデヴォン)のビーミンスターというとても小さな町の集会場みたいなところにて。
なんとありがたいことにクリスがクルマで送ってくれるとのこと。あまりにド田舎らしいので素直に甘えた。1時間半ほどで着いたその町、本当に小さかった!クルマで走っていると5分もかけずに通り過ぎてしまった。超クールだぜ!予約しておいたB&Bに行くと、「2時半くらいに誰かが鍵を持ってくるから入っててちょうだい。私は4時過ぎに戻ります」との貼り紙。超クールクール!実際、2時半に鍵を持ってきてくれたおじさん曰く「いやぁオラぁ頼まれただけでよっくわっからねえんだけどよ」。「ま、ゆっくりしてってよ。2階があんちゃんの部屋だってよ。」くーるくーるくーる。女将さんも無事5時過ぎに帰ってきたからいいんだけど、「じゃ、くつろいでちょうだい。私はまた出掛けなきゃいけないの。じゃあね。」5分もしないで出て行っちゃった。
ライヴまで時間もあることだし、散歩することにした。さっそくクールな貼り紙発見。「犬の糞、罰金£100」幸先いいぞ。更に発見。「犬の糞、罰金£1000」どっちなんだぁ!値上がりするにしても10倍はやりすぎだぞぉ。なんにせよ、犬好きの国だけあってウンコもかなり大変な社会問題になっているのだろう、などと深刻ぶっていたら、僕のすぐ横を岩下志麻似のおばちゃんを乗せた馬が駆けてゆく。車道のど真ん中をパカラン、パカラン、パカラン。超クール。これこそイングランド。そしてお尻からバコン、バコン、バコンと大きなウンコを落としていくのだ。とても優雅に。車道の真ん中に。憧れのイングランドがそこにあった。