テングラーズ、ギターパンダ、太陽民芸@新宿紅布

テングラーズ
明日なき世界 〜 あなたの世界 〜 日陰者 〜 サンキュー 〜 トランジスタラジオ 〜 花売りのおじsなn 〜 マイミュージック 〜 気分がいいから踊りに行こう

新宿紅布でかみぬまゆうたろうとギターパンダ。

かみぬまゆうたろう
汚いお前の顔 〜 あかい町 〜 アメリカ生まれのおじいさん 〜 欲張りな男 〜ハローグッバイ 〜 涙と鼻水 〜 僕のたからもの 〜 天気予報 〜 私の恋人
ギターパンダ
自己紹介 〜 うたをうたおう 〜宇宙大ロマンス 〜 善良な市民 〜 ?(パロディーでメロディーってヤツ) 〜 ラヴソング 〜 とばせロック 〜 お弁当箱 〜 サイコー (ensore w/かみゆまゆうたろう) 新しい町 〜 シルエット

zzz...。

ギターパンダとハッチェル特急楽団が一緒に出るんだと。一度に二度美味しい。しかもタダで。サイトを確認してみたら東京ライムライトサーカスも出るんだと。三度美味しい。そんなわけで、去年に引き続きまたやってきた北沢音楽祭。前回はハッチ・ハッチェル・ビア・オールスターズを観に来ていたわけだ。懐かしいなぁ。あれからもう一年が過ぎたのだ。
ギターパンダは、先日の荻窪のイメージが残っているせいか、なんだか変。あれほど密集していないけれども青空ステージ(観たことはないけどね)ほどの開放感もない。客席とステージの間に中途半端に閉鎖された空間が漂っているので上手く間(ま)が伝わりにくい。コール&レスポンスもそれなりにしっかりなされ、バカバカしさ加減もほどほどに発揮されていたけれども、いまいち爆発力に欠けた。ダメダメな曲がもう1つか2つ欲しかった気もする。すなわちもう1曲か2曲、被ったまんまで演ってくれ、ということであって、それはある意味死刑宣告とも取られかねない(この季節には特に)極めて酷なお願いかもしれないが。初めて観る人には充分インパクトがあったのかもしれないし、そうであるならばそれ以上求める必要はないとも言えるだろうが、ビフォーアフターの「格差を楽しむ」ところに彼の魅力があると考えるのならば、ビフォーはもっと強く高く深く、そしてしつこく抉ってもらいたいのだ。ちなみに今日、アフターは充分かっこいい。サイコーはサイコー。つまり今は、ビフォー用の新曲キボウ。
東京ライムライトサーカスは、ジャグフェスの時に初めてその存在を知ったバンドの一つ。今日はなんとノコギリ、ミュージカル・ソウも登場。思わずヴィデオを撮りながら失禁した。毎週のように下北沢周辺の路上で演奏しているらしいこのバンド、「ジャグをしている」というだけで完結させてしまうバンドもちらほら見受けられる昨今、なかなか安定した演奏を聴かせてくれる頼もしい存在でもある。あとは楽曲・アレンジの幅を広げることで、飛躍的に伸びることも充分考えられると思う。ジャグバンドとしての立ち位置をどこまで離れられるかに今後がかかっているだろう。目指せある意味ウクレレ・オーケストラ。
ハッチェル特急楽団は、今既に一つの到達点に達していると言ってもいい。ビア・オールスターズ時代に築き上げたものを、メンバー自身の手で一旦全てチャラにする所からそのキャリアをスタートさせ、この半年、目を見張るようなスピードでその形を作り上げていったことは正に賞賛に値する。演奏や選曲の妙は勿論だが、なんといってもその魅力はステージ構成、特にMCにある。彼等自身がどこまで練り上げているのかは知る由もないが、そのテンポの良さは見事としか言い様が無い。テンポの悪い時も実際にあるものの、その悪さを笑いに持っていける勘の良さが全てを補っている。タケリコの露出度が高まったことで間延びすることなく畳み掛けてくるMCと、その度合いをコントロールするハッチェル、そしてその無言の存在がよりタケリコを華やかに見せ、実際以上のものを彩らせることに一役買っているコーヘイ。そう、全て世の中はバランスなのだよ。マルクス兄弟を見たまえ。
早い時間に終わったもので、「ああ今日はラクでいいや」と油断していたら何のことは無い、しっかり終電を逃してしまった。店を出て「右に入って」とノリヲさんは言ってたのに、右に行った先のお巡りさんに聞いたら「逆だよ!」と言われ、半ベソで駅に駆け込んだのだが、落ち着いて時計を見てみると半ベソになる必要も駆け込む必要もないくらいの時間だった。更に落ち着いて考えてみると、店を出て左に行って、それから「どこでも好きな所を右に行って」って言われていたような気もしてきた。小田急線〜山手線〜京浜東北線と乗り継いでもうヘロヘロ。そこから先は悲しみに暮れながらタクシーで帰ってローソンでアイスクリームとビールを買って、そして決勝戦を観た訳。
鶴原鶴子の証言 ムードスターの喜劇 ・・・もっといっぱいあるのかと思ったんだけど見つけられませんでした。