シネマカリテで『コンプライアンス』(2012/米/クレイグ・ゾベル)と『きっと、うまくいく』(2009/印/ラージクマール・ヒラーニ)。
『コンプライアンス』。なんてバカなの?とか思ってしまうけれども、きっとこれが現実なんだろうな。ニッポンでも電話詐欺、いつまでたってもなくならないし。とても暗い気持にさせられるけど、とてもいい映画です。

『きっと、うまくいく』。う〜んどうかなぁ。そりゃとっても楽しいし痛快なんだけど、結局これヒーローものだよねぇ。イディオットが三人寄れば文殊の知恵!的にイエーイ!なんてのを想像していたんだけど、そういう意味ではズバリ期待はずれ。

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2013-01-03昨日の自堕落な時間の過ごし方を反省して、夕方家を出発して新宿へ向かう。
シネマカリテで『理想の出産』(”Un Heureux Evenement” 2011・仏)。
こいつは素直に楽しめるいい映画だと思った。とても丁寧な脚本で、何のトリックもないので物語がすーっと入って来る。なんだかんだこういう映画、久々な気がする。嬉しい。
それから時間潰しでダブリナーズ一人呑み。
そしてもう一回戻って『サイド・バイ・サイド』(”Side By Side” 2012・米)。
いわゆるプロの人が観たらもっと楽しめるのかもしれないけれど、素人でも充分すぎるほど楽しい。なんとなくフィルムがいいよねそりゃ、とかイメージだけで捉えていたけど、現場の人はそんな単純な話じゃないんですね。個人的にはカラー補正とかダイナミックレンジとかの話がとても興味深く、それからあの映画もこの映画も、へーあんな時からフィルムじゃなくなっていたのね、へー。なんてことがありました。だからもう、どっちでもいいんだな僕にとっては当たり前だけど。
でもちゃんと、オリジナルの状態(作った人が「よしこれで行こう!」と言った状態のもの)がずっとずっとそのままの状態で保存されるかってことだけが心配。どうせ僕なんか観たって区別つかないだろうけどさ。
なんにせよ、有意義な一日でスーパー満足。シネマカリテの上映中の三本をこの三日で片付けてしまった。軽く征服欲も満たされている。
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2013-01-01実家。
あまりいい目覚めにはならず。
一緒に初詣に、という案もあったが、多忙の為別れ、Q太郎のところに寄り、修理を頼んでいた婆ちゃんの形見の三味線を受け取る。軽くレクチャーを受け、三味線も案外楽しいということを知る。なんとなくゴキゲンで帰宅。
軽く弾いて、いい気になってから仮眠。
夕方目が覚め、あまりに暇なので映画に行く。
シネマカリテで『シェフ!』(”COMME UN CHEF” / 2012・仏)。
面白いっちゃあ面白いんだけど、まあ、元旦だから許すレベルかも。なんだか途中から担当が変わったんじゃないかと思えるほど、脚本のノリが変わる。最初っからこうしてりゃ良かったのに。つまり最初っから「くっだらない!」をベースにしていれば、むしろもっと品も備わったような気がする。
シネマカリテは去年の年末にリオープンした映画館。予想以上に快適な空間で高得点。多分一番前でも苦にならないと思う。何より段差がしっかりついているのがありがたい。椅子もとても快適なのだけれど、でもなんか安定感に欠けるというか、微妙に「ふわっふわっ」と動く時があって、気になるほどでもないけれど、でも一瞬気が散る。
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まあ、元旦としてはなかなかいい一日だったのではないでしょうか。

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