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そんなわけで、森まゆみの『暗い時代の人々』を読んでいる。

大正から昭和にかけて、文字通り命を賭して抗い続けた人々の生き様は、今の時代を生きる僕の中の何かに確実に火を灯し、前を向くことの喜び、抗うことの希望を感じさせてくれる。
ここで紹介されている九人(と共に生きた数十人)は、大半が知らない人だったが、その中に竹久夢二の名前があるのには驚いた。僕は長年この人の大ファンだったが、まさかこんなところで出会おうとは夢にも思っていなかった。
夢二は、社会主義者、運動家というよりは、その生き様を見る限りノンポリ。であるが、政治を語る以前の、根底に流れる思想が非常にリベラルで、弱き者に寄り添う姿勢を持ち続けていたことが窺いしれる。そしてその人間性ゆえに時代に翻弄され、抗うことを余儀なくされた、という、生きる時代さえ違っていれば間違いなくウハウハ人生だったであろう、そんな才人だった。らしい。
なるほどね〜。より一層好きになったよ!
と唸らされていた矢先、次のくだりで声を出して笑ってしまった。

大正十三年十二月二十八日、世田谷の松沢村七九〇番地に自ら設計した新居が完成、お葉とともに移り住む。(中略)翌年、文学的野心を持つ山田順子が出現し、そのためにお葉は去って戻らなかった。(中略)いっぽう、山田順子と夢二は二ヶ月もしないで破局した。(142ページ)

何やってんだよ、しょーがねーなー夢二。
一層好きになったよ!!(^O^)

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