マモルさんは本当にエライなーと思うことがある。
この人は(少なくとも僕には)SNSを通じてライヴのお知らせをしてこない。もちろんTwitterやFacebookでの告知はしているけれど、FBのいわゆる「招待」というヤツを送ってこない。メールで一人一人へのお誘いである。一斉送信だとしても、もし一人一人から返信が来ちゃったらそれはなかなかの負担になるはずである。
僕自身は別に誰がFBで誘って来ようが全然かまわないし、それが普通なのだとは思う。しかもリマインダー機能で、イベント日の直前にFBが教えてくれちゃったりするから、とても便利な機能だと僕は思っているけれど、ラクとかわかりやすさとか、マモルさんは全然デジタルに詳しい人なのでそのへんは充分分かりきっているはずなのに、簡単に乗っかったりしないで、自分の言葉で誘いをかける。そのへんは本当にエライなーと思うのだ。本人からの肉声(メールだけど)と、SNSの一機能としてのお誘いという体をとった告知と、どっちが重くてありがたいか、考えるまでもないことだ。

そんなわけで誘われた。マモル&ザ・デイヴィス、ジロキチ。
3月頃からずっと、そしてフラれてからは更に大きな僕のテーマソングになっていた『恋は何色?』。いざないメールに返信して「この曲演ってください」と頼んでみた。自宅でCDをかけまくり号泣しまくりの日々だったが、このタイミングでライヴがあるんだったらナマで体感してみたいぢゃないか。
ここでもし「無理」とか「検討する」だったら、行かずに自宅の部屋の電気を消して体育座りしながらCDを聴いてるつもりだったけど、返事が「わかったよ」だったので、ちょっとドキドキしながら今日は高円寺まで来てしまったというわけだ。

さて『恋は何色?』。これは本当に珠玉の名曲で、コード進行やメロディーもさることながら、歌詞を聴いて、あふれでる涙を抑えることはほぼ不可能といってもいい。
曲の歌い出し、

俺にがんばる理由ができた そうさ好きな娘ができた

これだけですべてを言い表している。もうはっきり言ってこれで終わりにしてくれてもいい。
しかしサビがまた恐ろしい。

君のことばかり考えて夜が明けた
うまくいくさ 今度こそは 安心なんかできねえぞ

(2008 ワタナベマモル)

うまくいくってさ。今度こそは大丈夫だってさ。でも、安心できないんだってさ。うわー。
10年ほど前に初めて聴いた時もぶっ飛んだけど、その感覚が今も生き続けていて、さらにリアル体験として(泣笑)僕のハートをわしづかみしているのだ。
そうなの、ホントそうなの。ずっとこの一節をこの数か月思ってたの。うわーマモさん。
何日か前に、ウクレレでこの曲のコードを取ってたんだけど、答え合わせもしてもらいました。しかも合ってました。イエーイ。

そんなわけで今日はツルちゃんにも声をかけて、ひっさびっさの再会を祝うことができた。
彼女は僕がこの曲にしびれまくっていた当時、よく一緒にマモルさんのライヴを観ていたいわば同胞。せっかくこの曲を演ってくれるんだから(7年ぶりくらいらしい)、どうせならツルちゃんと共有したかったのだ。
終演後にグダグダを聞いてもらって、最近の堕落しまくった生活を懺悔させてもらって、ありがたい言葉をいただきました。
「トットちゃん、部屋の乱れは心の乱れって言うからね。」。
ああ、これだ。まさにこれ。今オレに必要なのは部屋の掃除だ。うわーツルちゃん。

みんなありがとう。しっかり死ぬまで生きるよ。

いやしかし、やっぱ恋っていいよなーっ。

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