年末だったか年明けだったかに聞いた、ウィルコ・ジョンソン末期の膵臓癌のニュース。そして急遽決まった(恐らく最後の)来日公演。
2回、携帯からとPCから予約メールを送るも、青山レッド・シューズからの返信はなし。結局予約出来ているのかどうか分からないまま当日を迎える。そしてツイッター上では、もう予約は締め切った、入れないかもしれない、でも店の外にモニターを用意するからみんなウェルカム、というような書き込み。
なんかもう、これ見て「いいや」って気になっちゃった。別に何が悪いってわけでは全然ないんだけれど、なんだか気が失せてしまって家で不貞寝。そしてツイッター上で、みんなの書き込みを「おーそうかそうか」と眺める。
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もう何年観ていないんだろうか。あれほど好きだったのに。
初めてその存在を知ったのが高校生の頃の兄のレコード棚のサード(ライヴ)。そして三年生だったか卒業した年だったかにライヴ・インでホンモノを観た。
当時バンドやろうぜ君だった僕が受けた衝撃が相当なもので、もし今僕が音楽を続けていたならば間違いなく、ウィルコがオレの人生を変えた、とかのたまっていることだろう。実際楽器演奏を止めてからも、彼は僕にとっての三大ギタリストにカウントされ続けている(残りの二人はクラレンス・ホワイトとQ時代のアル・アンダーソン)。そしてすぐ黒と白のテレキャスを買って悦に入り、指弾きを始めた。のちにそのギターも友達にあげちゃったけどね。
多分、観た回数で言ったら外タレ一位なんじゃなかろうか。
でもいつだったかの来日の時(渋谷クアトロだったと思う)最後に大物日本人ミュージシャンが出てきて大セッション大会で大盛り上がり、みたいな流れでなんだか冷めちゃった。
外タレにゲストはいらないんだよなー正直言って。こっちにとっては、何年も(この人は毎年のように来てたけど)溜め込んだその人(やバンド)への思いを一気に発散する、そんな貴重な二時間(程度)なんだからさ。勝手な思い込みなのは承知してるけど、正直いらないんだよなーどんな大物であってもレアであっても。
それで、なんとなく、離れていっちゃった。
とか思ってたら2011年にも行ってたけどね。渋谷クアトロに。日記を遡ってて気付いた。
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もう最後に観たのがいつだったのかさえも思い出せない(思い出してるけど)、けれども間違いなく僕の人生を変えることになったかもしれない数少ない音楽家の一人であるウィルコ・ジョンソンの最後の来日公演に行かなかった、というのは多分それなりに数日間は悶々とするような出来事になると思う。
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