ロックパイルの1980年のライヴ盤が出た。ので買ってみた。ロックパイルのライヴ音源をあまり夢中で聞いた覚えは僕にはない。繊細さに欠けるというかなんというか、特にビリー・ブレムナーのギターの音にはなんだかしっくりこないものを感じるのだ。だから今回もあまり期待せずに、一応ファンを名乗る上での礼儀くらいの気分で買ってみた。
結果、期待通り予想通りだった。そもそもジャケットが究極的にダメである。テリー・ウイリアムスもまともに写ってないし。音は上記の通りでゴリ押し感がみなぎっている。かっこいい曲もあるにはあるんだけど、そうそう聴き返すこともないだろうな。
でもそれだけじゃあんまりなので、本当に本当に久々に、じっくり腰を据えて音楽を聴いてみることにした。ロックパイルの『Seconds of Pleasure』、ニック・ロウの『Rose of England』『Party of One』。なんとなく『of』で揃えて見た。多いんだよねこの人、オブが。
ハマった。長いこと音楽から遠ざかった生活をしていたのを幾分後悔した。特にこんな十代後半から二十代にかけて生活の中心に位置していた人の音楽を聴いてしまったものだから余計。昔は何かあるとすぐヘッドフォーンをかけてヴォリュームを思いっきりひねって夜を過ごした(昔っから友達いなかったんだね)。バイトで何かありゃ音楽、バンドで何かありゃ音楽、オンナに振られりゃ音楽。勿論いいことあっても音楽。
『Seconds of Pleasure』はやっぱり相当繊細で、うわぁっって声が漏れる。『Rose of England』は汗だくになってドラムを叩くふり(足は動かせない)しちゃうし、『Party of One』では、やっぱ大人になるんだなみんな、なんて当時しみじみ感じた(っぽくなかったんだよね音が)ことを思い出し、そして何故か「All Men Are Liars」で涙が出てきちゃった。歌詞がどうしたとかこの曲を聴いてた頃の思い出がどうしたとか、まったくそんなことではなしに、2011年の夏のおっさんとして不覚にも泣いてしまったぜ。このまま『Nick The Knife』に行かなかったのは賢明。絶対に眠れなくなってしまう。
きっと音楽は、世界を救ったりは出来ないと思う。でも音楽は、しみったれた気分になってる中年男を救うことくらいなら、きっと出来る。
しゅてぃんしゅたん、しゅてぃんしゅたん、しゅてぃんしゅたんしゅてぃんしゅたん、しゅてぃんしゅたん!きゃーっ。
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