アムネスティー・フィルム・フェスティバル初日。

アンダース・オステルガルド 『ビルマVJ/消された革命』(2008/デンマーク)
在日朝鮮映画人集団 『朝鮮の子』(1954/日本)
フェルナン・メルガル 『要塞』(2008/スイス)
アトゥル・イナッチ 『闇への一歩』(2009/イラク、トルコ)

一昨年に続いて2回目の参加だけれど、あの時とまったく同じように入場時の段取りは悪すぎ。「前売/取置/当日」3種類の列を作りたいようなのだけれど、何の看板もなし案内もなし。チケットには整理番号が付いているけれどまったく関係なし。会場にやってくる一人一人が「どうすりゃいいの」とスタッフに聞いている。「当日券の方はアチラにお並び下さーい!」って一生懸命やってるのは分かるけど、アチラって、そのグダグダになってる塊?ちなみに僕は前売で、「ここでお待ち下さい」と非常に中途半端なピンポイントに立たされ、そのあとからやってくる前売の人達がどんどん僕の前に列を作っていくという間抜けな役割を演じた。そもそもどこが列の先頭ポイントになるのか、スタッフさえも曖昧な状況。なんだかなぁ。取置はさっさと開場前に交換してあげて、前売の列に整理番号順に並ばせてしまえばいいのに。時間に余裕があれば当日券だってそうすればいい。案外番号さえ貰ってしまえば、お客は勝手に自治をするもんだ。あっちこっちで質問や指示が飛び交っている状況って、並んでいて本当に気持ちが悪い。頼むから一番シンプルで仕切りやすい形をちゃんと模索してくれ。
というわけで今年も一番後ろの席で鑑賞。のんびり気分で極楽であった。こんなに空席だらけで大丈夫なのかね。もっと小さい会場でもいいと思うのだけれど。
『ビルマVJ』でちょっと失敗だったのがスクリーンが小さくって字幕が読めない・・・。結構面白い作品ではあったけれど、そこだけ残念。あまり詳しくないので、文字情報も大事にしたかったのだが。
『朝鮮の子』は、今回一番観てみたかった作品なので、前のめりで臨んだのだが、残念ながらまったく面白くなかった。子供といったって、当然撮っているのは大人。だから大人の視点で全然良かった。そこをわざわざ子供の切り口っぽいところを強調するから、ほら言わんこっちゃ無いヘタクソなプロパガンダになっちゃう。まあ、昔の作品ですからね、それが通用したのかもしれないけれど。ただ、ドキュメンタリーは素材と編集が命なはずなのに、そのどちらも貧弱。言ってることがどうであれ、その言い方が面白くなくっちゃ、ただの教育番組になってしまう。今となっては貴重な資料なんだろうけど、でも、なんだかね。ちなみに今回の映画祭で、唯一、上映後に拍手が起きた作品でもあった。僕の中ではダントツにつまらない作品でもあった。
更にちなみに次の『要塞』が今回一番面白かった(つまり素材と編集が上手く噛み合った)作品。よくこんな絵が撮れたね。被写体とカメラの間にある信頼関係がこういう空気を作ってくれるんだろうねきっと多分。これはスイスにやって来た難民申請者と、その人達の為の(国営!)簡易宿泊所のスタッフ達のお話。
『闇への一歩』はまあまあのドラマ。ほとんど構成は『仁義なき戦い』に近い。で、最後の最後は韓流、と思いきやヨーロッパ映画、みたいな。全部ハズレです。イラクトルコです。
終わった時は予想通りヘトヘト。まあスタッフもお疲れ様でした。
ここは新橋というわけで、銀座に青山京子と大橋幸の展示を観に行く。とってもちっちゃいケースの中での展示だったのがちと残念。もっといっぱいいっぱい観たかったのに。まあタダだしね。
リコ・ロドリゲスとトルコだかなんだかの料理を食べ、ベリーダンスを堪能(?)し、解散。その後レッドクロスでガンちゃんとかサンナンとかアベジュリーとかトクちゃんとかスエちゃんとかの撮影会。編集なしでそのままテープをあげる。だから出来は不明。いいのかこれで?

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