アムネスティ・フィルム・フェスティバル二日目。
『我々のものではない世界』(A World Not Ours/マハディ・フレフェル/2012・パレスティナ、UAE、英)
こいつはまた素晴らしい作品でしたぜ。「よくこんなの撮れたな」っていうのはそういう自覚のない状態で撮ってるからなんだろうな。撮ってる時は、(最初の頃はもちろん)「ここが山場!」なんて分かんないもんね。時間の経過がともなって初めて分かる、初めて出来る物語があるもんね。
いやあ、素晴らしい。
Amnesty HuffingtonPost

と思ったら今日はスウィート・ホリワイアンズのウクレレ・ワークショップの日でもあった。しかも14時半から祐天寺。
そんなわけで最初の一本だけ観て退散して、いざ、ポエポエへ。
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ウクレレを真面目に弾くようになって、本当に本当にこの人は素晴らしい!だけじゃなくて、こんな風になりたい!と思える演奏家が何人かいる。
それはまずベルギーのウクレレザザ、それからイギリスのウクレレユフ、そしてニッポンのスウィート・ホリワイアンズの面々である。これはYouTubeであれこれ(つまり世界中から)探した上で、その中で心底憧れの対象になる、言ってみれば超厳選した人達なのだ。
だから、その当人である松井くんや高田くんに直接手ほどきを受けることが出来るって、ものすごく幸せ。だってこれは、ウクレレザザが電車で行ける距離にいるってことだし、ウクレレユフが日本語ペラペラってことと何ら変わりがないのだから。いやホント、マジでありがたいよ。
なんてことを先日考えてて、ちょうど年明け一発目で気持ちも盛り上がっていることもあって、1日3コマ全部申し込んでしまった。
いやこれが大変だった。
1コマ目は「ウクレレでソロを弾いてみよう」。課題曲は『What a Wonderful World』。右手も左手もチョー大変。本当にこんなのが弾けるようになるんだろうか。でも松井先生は(当然ながら)涼しい顔してお手本を示してくれる。あれを見てると、うん、弾けるんだろうな、なんて気になってくるから困ったもんだ。
2コマ目は「基礎力アップしちゃおう」。松井先生が(多分)一番力を入れているコース。これは大人気みたいで定員30のところ31名の生徒が集まってマジでパック状態(椅子だけどね)。31名目は僕ですけど。すみません。
ひたすらドレミファソラシド。これは案外大変。左手はもちろんなんだけど、音量やテンポが案外一定に出来ない。だからそもそものフォームが、というところにまで突っ込んで話をしてくれる。ありがたいよ先生。これを全部エラソーに会社の若者たちに指導してるよオレは。
そして3コマ目は待ちに待った「ウクレレ・オーケストラ東京」。大阪で開催しているのを聞いて、東京でもやってくれやってくれと懇願(心の中で)していた企画。大阪で1年やって30名ほど集まり、レコーディングまでこぎ着けたんだって!元々ホリワイアンズはあちらが地元で、ワークショップも長くやっていたから馴染みの生徒も多いのだろう。一番集まりやすくレベルも読めるってのがあったんだろうね。それにしてもスゴイよね。
で、東京。さっきまで31名いたはずの道場には10名足らずしか残っていなかった。始めはこんなものなのね。ちとがっかり。
パートの振り分け(3パート有)はどうやって決めるのかな〜って思ってたら、先生開口一番「どこがいいすか?」だって。3つの内、3rdだけが12フレットで弾ききれるんだって。だからその時点で数人は3rd確定。15フレット以上のウクレレを持っている人は1stか2nd。先生が言うには「難易度はどっちもそんなに変わらんよ」とのこと。
とりあえず「んーまあ、どっちでも」なんて答えてはみたものの、実は気持ちは圧倒的にセカンド!
なんて言うんですか?ヴァイオリンとヴィオラ?みたいな?裏メロ?みたいな?ちゃんと聴いてないと聞き逃しちゃう旋律?みたいな?そういうのに憧れるのよね(聴き逃してるけど)。
10秒ほど間が開いて、かつ皆控え目な状態だったので、いかにも場をまとめる優等生面をして「じゃオレ、セカンド!」と滑り込みで名乗りを上げてめでたく2ndパートをゲット。チョーウレシス。
実際のところまったくもって譜面通りには弾けないし、弾けたにしてもこれを単独で考えるとあまりピンとこないんだけど、いやいやこれは楽しい。1stパートはいわゆる主旋律が多いのでなんとなくアタマの中で鳴らせるわけで、そこに自分の音が加わってってイメージするとものすごく奥行が出る。しかもそれが自分の鳴らしている音だし。更にそこに3rdが別のメロディーなり和音を鳴らしてくれているので、(まあはっきり言ってボロボロ状態で一日が終わったのだけれど)「あ、これすごいかも」って思えちゃった。
すごく壮大なプロジェクトかもしれんコレ。譜面を見て「うわ〜こんなのムリ〜」とかほざいてる老若男女(老と男は僕)が、もしかしたらじわりじわりと変わってきて(たぶん顔付までもが変わってきて)バラバラの音が少しずつ一つになっていくんだよ!
もうマジで嬉しい。と思いつつマジで後悔。これ、カメラマンとして参加してたらすごいドキュメンタリー撮れたよなぁ〜。1年かけて密着。ここにいる10人を軸にして、一人一人に軽く話を聞いたり、上達ぶりとかを追うわけ。で、メンバーが増えたり減ったりとかね。ああ悔しい、一回目が大事なのに。せめて三脚固定でもいいから撮っとくべきだった。トトチャンCEO失格である。
ちなみに課題曲は『The Entertainer』でした。
おつかれさまでしたーありがとうございましたーって解散したのが20時半。もうヘロッヘロですわ。
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それからポエポエのお店(隣)へ。
愛器(最近はStyle1ばっか弾いてたんだけど、あれは12フレットまでしかないからここには持ってこない)Style3がどうにも弦高が高くて弾きにくい。しかもブリッヂの4弦側が浮いてきちゃってる(かなり前からですげど)。なのでポエポエ店主の堀口さんに頼んで直してもらった。ブリッヂに関しては今すぐどうこうという話でもないので、とりあえず弦高。現状が12フレット4弦が2.7mmとのことで、思い切って2.4まで下げてもらった。「ビビるかもしんないですよ?」と念を押されたけど、Style1がそれくらい(実際に分かるはずもないんだけどまあ、思い込み)なので強気で依頼。
ブリッヂからサドルを外してヤスリでちょいちょい、かと思ったんだけど(素人だから抜けないのかと思ってたんだけど)、本当にこれ、ブリッヂとサドル、くっついてるのね。「抜けません」って言われちゃった。なので申し訳ないけど上から削ってもらうことに。こらいよいよ自分じゃ無理だ。
15分後、弦を張り直してもらって試奏。
わおっ。全然違う。右手にも左手にも馴染む!弾いてるフレーズは同じなのに、なんだか上手くなった気がする!なんだか私、がんばれる。
ありがとう、ドック・ホリグチ!VIVA!ポエポエ!
そんなわけでがんばります。
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また選挙の話。
結局、東京12区は大方の予想通り太田さんが当選。
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分析とか裏を読むとか一切しないで(できないので)、単純に数字だけを追ってみた。
で、2009年、2012年、2014年の流れを表にしてみた。はてなダイアリー上で作ってみたら、悶絶レベルのものしか出来なかったので、エクセルで作ったものをスクリーンショットにしてみたんだけど、何故か今度は大きく、というか原寸で表示できない。いったいどうすりゃいいんだ。これ、クリックすると大きく見れます。ちゃんと数字も読めます。すみません。新しいウインドウで開くと見やすく読みやすいです。すみません。でも細かい数字はどうでもいいので、このまま矢印とかだけ分かる状態で読み進めてもらってもまったく支障ありません。すみません。
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2009年はいわゆる政権交代時の選挙で、当時民主党から出馬した青木愛さんが当選(青字)。東京12区の全有権者数のうち、30.2%の支持を獲得。
2012年は有権者数がちょっと増えたので、2009年の支持率をそのまま当てはめて「見込み得票数」を出したけど、「実際の票の流れ」があって、「結果」は太田さん返り咲き当選。
ここですごいのが、太田さんは実際票を伸ばしてはいるけれど、別に大躍進ってわけでもないってこと。超「逆風」の2009年も、10万以上獲得している。自公の協力体制がいかに盤石かと。そしていかに民主の躍進が一過性のブームに過ぎないものだったのかと。これで今回2014年も勝ち目ないなーと共産推しの僕は考えていた。
それで2014年。蓋を開けてまたびつくり。
盤石だったはずの自公選挙協力体制における、自民党支持者の大裏切り。今回は2万6千の落ち込み。これはもう田母さんに流れた以外に考えられない。
池内さんは、2年前に較べて格段に知名度が上がった、と思ってたんだけど、それだけでどうにかなる、なんて甘い話ではなかった。たったの2,400しか伸びていない。そしてそれはほぼ間違いなく青木さんの持っていた票。
その青木さん、2009年には12万票近くを獲得しているにもかかわらず、2012年に半減。無党派、浮動票頼みだからしょうがない。前回支持した人達のうち、左派2千が池内さん、右派3千が田母さん、愚民1万1千が棄権または白票に流れた、とみるとすっきりです。
田母さんは、今回初めて12区に登場だけれど、前回までがんばっていた幸福実現党が出馬を取りやめたということは、前回服部さんが獲得した9千はほぼ100%田母さん支持に回ったと考えて問題ないだろう。
これでわかったこと。
・自民党は平気で裏切る。推薦しているはずなのに平気で裏切る。しかも太田さんは比例重複じゃないのに裏切る。本当にひどい。仁義ゼロ。公明党はいいかげん目を覚ました方がいい。全国的に見て、今回公明党は「勝ち」を宣言してもいいくらいの結果を残せているわけだし、そろそろ存在感の示し方、独立の仕方を考えて行った方がいい。まじで。あ、これは自民からの独立であって学会からの独立じゃないですよもちろん。
・共産党支持はそんなに伸びていない。公明党に較べて、コアな支持数が圧倒的に少ないので、小選挙区での勝ちは絶望的。沖縄のようにやっていかないことには、にっちもさっちもいかない。ウン年ぶりに議席獲得!って騒ぐくらい大事なんだから、今後はやはり謙虚に成功例にしたがっていってもらいたい。それは結果的に、「家で寝てたけどもし行ったとしたら共産党に入れてた」なんて言ってた人達の腰を上げることにも繋がるはず。少なくとも「自分が入れた人が当選するという喜びを味わえるかもしれない」という期待感の演出は必要。それが2009年(棄権33.2%。2014年に較べて5万票ほどが動いた!)の結果だったはず。
・つまり、青木さんに代わるアイドルもしくは小沢さんの再ブレイクもしくは民主党か共産党の大看板的候補者が出現、なおかつしっかりこりずに田母さん再出馬っていうことであれば、太田さんは落選するってことだ笑。うわーきついなー。
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衆議院選挙は悲しい結果に終わりました。

半分程度の人間しか行ってないってのがもう情けない。ウチの職場でも結構(ってそんなに聞いてないけど)行ってない人がいた。同世代で。真剣に、バカなんだと思う。
それから、自民党だろうが民主党だろうが共産党だろうが、とにかく一つの政党に過半数あげちゃうようじゃダメ。だからそこは戦略的に投票しなきゃダメ。自信を持って宣言するけど、共産党が衆参で過半数超えしそうなら、僕は別の党に投票します。多分。
小選挙区制がダメなんだって話は正直耳タコ。でも少数野党がそれ言っても難しい。だから小選挙区制&比例代表制のシステムの中で「議席」という分かりやすい形で実績を作らないと、そのシステムを変えるのは無理。
だからがんばろうよ野党。と、有権者。
今回は、野党が「大義ない大義ない」って言い過ぎだった。安倍さんがどこかの番組で、この批判に対して「ワタチ達は、いつでも政権を獲るつもりでいまちたから、いつでも解散しろ選挙しろという気持ちで野党時代を過ごした。あの人達は政権を獲る気がないんですかね?」なんていうニュアンスのことを言っていた。これに関してはまったくその通りだと思う。というかこれを言えるようになった時点で安倍さんは勝てる自信がついたと思う。まずは「大義ない」と思わせて、そこに突っ込むように上手く誘導して、野党はまんまとひっかかった。だからアホな有権者も興味を示さずに、家でゴロゴロしてしまった。その点、やっぱり自民党は上手かった。
そもそも選挙に大義なんてあるはずもなく、あるのは任期、もしくは狙いだけだ。任期途中で解散選挙ということは、何らかの狙いに沿ってその時期を選んでいるに過ぎない。だから安倍さんがアベノミクチュ選挙だといおうがチョウヒゼイ延期の信を問うと言おうが関係ないはず。普段から文句いってる点が争点になるべきで、仮に与党が言う争点と野党のそれが違っていても気にすることはない。「ここは考えないとまずいっすよ」と訴えるしかないだけの話。
やっぱプレゼンって大事。小泉さん時代に「B層」という言葉が流行ったけど、ああいうことを考えて戦略を練らないと、なかなか議席は奪えない。正論で訴えて結果が出るほど、少なくともこの国は成熟していない。
「そういうずるい計算をする人達にこの国を任せることはできなーい!」っていうだろう志位さんは正しい。だから支持する。だけど、あの戦略では勝てない。今回は大躍進には違いないけれど、現実的に考えてやはり少ない。30から40はキープしてくれないと、与党が圧倒的多数の現在、回りの政党に大きな影響力を残すには、ちとキビしい。
今回家で寝ている人達を必死で起こそうとしたけれど、そしてその人達は結構共産党に投票していたかもしれない人達だった(かもしれない)けれど、結局起こせなかった。
多分、日本がもっともっともっともっとひどい状況にまでならないと、家で寝ている人達は起きてこない。この人達は民主党の時に久々に起きて、「あやっぱだめか」で再び寝に入ってしまったから、次はよほどのことじゃないと起きてこない。
日本がドン詰まりになっても、それでも政権党になれればいいのか?ってのは違うと思う。それじゃあ民主党の二の舞になってしまう。官僚の猛反撃で鳩山さんや小沢さんのように潰されるだろう(ちなみに僕は好きとはいえないけれど、比較的この二人には好意的です)。あげく我々愚民も「あやっぱだめか」と数か月でそっぽを向くだろう。
少数野党だろうがマイノリティーだろうが、思い通りにいかないことの連続だろうが、今よりマシの状態、もしくは今より悪くならない状態を保つことが喫緊の課題、なはず。だから。
「戦略的投票」を求めるならば、やはり共産党にも「戦略的出馬」をお願いしたい。「選挙協力」などと言わなくてもいい。そうふるまわなくてもいい。ただ単に、小選挙区のいくつかで出馬を取りやめるだけの話だ。結果的にそれは協力に繋がるし、我々愚民の共産党に対する見方も変わるだろう。
ここ数年で、だいぶ世間から共産党へのイメージも変わってきたようには思う。そして政策の正しさも伝わりやすくなってきていると思う。でも、それじゃちょっと手遅れになっちゃうかもしれないよ。
小選挙区制という悪法、低投票率という民度、この状況で議席を伸ばす努力、というより工夫、というか戦略、つまり狡猾さ。共産党が民主党や生活の党と手を組む、なんて想像し辛いところも正直あるけれど、考えてみりゃ自民党が社会党と手を組んだり公明党と手を組んだり、これこそおぞましいよね本来的な姿からすると。でも自分達の望む国作りの為にはこれくらいかまへん!ってことでしょう?そしてそれくらいのことはしなきゃ流れを自分の方に持って来れないって、あの自民党が証明しているわけでしょう?たかだか「正しいことを言っている」程度の政党じゃ、大多数の支持は得られないってことでしょう?おかしな話だけどさ。
自民党に学ぶべきところはまだまだいっぱいある。
tags : 選挙

近くの中学校(小学校だったかな?まあどっちでも)で投票。初めて出口調査で声をかけられて大変舞い上がる。写真を撮らせてもらえばよかった。でも、あれこれ聞かれてメモを取られる絵をイメージしていたんだけど、「これ書いて」とアンケート用紙を渡されるだけだったのでちょっと寂しかった。
連れ合いの誕生日だったので、盛大に外出しよう!かとも思ったけど、人混みは昨日の新宿でけっこう疲れたので回避、指扇在住時代に、バズの病院帰りによく寄っていた、上尾の丸山公園までクルマで行って来た。
浮間公園も大好きだけど(今の住まいを選んだ理由の一つでもある)、とてもかないませんでした。いいわー丸山公園。こんな寒い時期に行ったことは多分なかったので、盛大な落ち葉とか、それでも元気な子供たちとか、けっこう感銘を受け、元気をもらいました(嘘)。帰りは、これも往年のコースに含まれていた近くのなんとか牧場によって牛の匂いを嗅いで、でも寒すぎるのでアイスは買わずに北区に帰宅。あー楽しかった。バズもとっても懐かしそうだったし(大嘘)。

とりあえず明日が投票日。明日になる前に書いておこう。
僕は反自民党で共産党支持。その立場からの発言。
今回、けっこうな人が口にしている、「戦略的投票」。この言葉自体はあんまり好きになれないんだけど、意味合い的には賛成。と言うかある意味当たり前。小選挙区制という、ヘタしたら総投票数の大部分が「死に票」になってしまうシステムである以上、それくらいのことは常に意識はしなくちゃいけないんじゃないかと思う。
ましてや今回謳われている「戦略的投票」とは、「政権交代」とかどこどこの「大躍進」とかを狙ったものではない。自民党もしくは自公政権の議席数を減らして、とりあえず今の流れ(原発再稼動、TPP、秘密保護法、集団的自衛権、改憲、辺野古・・・人によっては全部、人によっては一部)を食い止めるもしくは遅らせるもしくは躊躇させることが当面の目標であり、もうそれくらい消極的というか悲観的な目標しか立てられないくらい日本は追い込まれているという危機感を持っている人が多いと言うことなのだから。上手く行って自公で240を下ったら、責任を取って総理の座を降りる、と安倍さん自身が言っている。だったらまずは自民党を壊滅状態に追い込むことよりも(もちろんそれが出来れば言うに越したことはないが)、安倍政権を終わらせることに比重を置こう。仮にそれが右と言われている維新であっても、フラフラ安定せずに結局右に寄り切られる民主であっても、それはまたその時に抵抗するだけであって、まず安倍政権が解散するような状況を作れれば、自民党内だって一枚岩ではいられなくなるのだから、どう考えても今よりはましだろう。まあ維新で自民に勝てるという気も正直しないのだが。
仮に共産党や社民党がうんと票を伸ばしたとしても、もしそれが小選挙区の二位だったとしたら何にもならない。現段階で、有権者の四分の一からしか支持を得ていない安倍自民党が、国民の総意としてワタシ達はここにいます、と衆議院の半分以上の議席を獲得している。これが五分の一になろうが六分の一になろうが、議席数によってしか彼らは判断しないだろう。少なくともそう振舞っても大丈夫だという態度で押し通すだろう。だから野党が票を伸ばすだけでは何のプレッシャーにもならなくて(実際はプレッシャーはあるだろう。でもあと4年もあるのだよこれから先)、野党の票が増える、与党の票が減る、という明確な形にならない限り、どんな姑息な手段(公約違反や閣議決定等々)を以ってしても彼(等)は「今の流れ」をじっくりと押し進めてくるだろう。間違いなく。
だから仮に僕の選挙区で、つまり東京12区で、太田さんに追いつき追い越せるかもしれないという人が青木さんだったり幸福実現党だったり、はたまた田母神さんだったりする、という情勢が見えているようだったら、僕は相当悩むだろう。そしてもしかしたら、その人に入れてしまうかもな、くらいのことは考えている。その人が青木さんだったとしたら結構軽い悩みで一票を投じるような気もしている。まあありがたいことに池内さんが二位としては一番有力(二位じゃダメなんだけど一位になれる可能性が他の候補者に較べれば一番強い)なので、そもそもの信念に逆らわずに「戦略的」な投票行動を取れる。まじありがたや。とてもラクだわ。
だから全国各地の色んな選挙区の「反自公」な有権者の方々は大変だと思うけど、いっぱい悩んでね。悩んで、ブレて、躊躇して、その熱き一票を投じて下さい。すみませんけどよろしくお願いします。
自公支持者は寝ててくれれば・・・ってのは冗談。まあこれは偉大なる森さんからのパクリっていうかオマージュだから許してね。
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集団的自衛権行使容認の閣議決定への抗議活動、首相官邸前。
スギタくんと合流して、新宿紅布へ。
今日は思いっきり絡み倒した。明日は休みなのでのんびり〜とか浮かれてたら、当たり前ながらスギタくんは仕事だった。そいつは申し訳ないことをした。今度は翌日の予定を確認しあってから絡みあおう。
スギタくんは多分タクシーで帰った。樅の木は残った。
しょうがないのでイカリさんとキクチさんに絡んだ。サウナに行こうということになってたんだが、絡みすぎて朝になってしまった。どうしようもないのでラーメンを食べて解散した。そして誰もいなくなった。

投票率が雪の影響で、なんて話もチラホラ聞かれたけれど、少なくとも23区内で、クルマに乗らなきゃ投票所に行けない、なんてところはあんまりないんじゃないのかなーなんて(知らないけど)思ったりもする。だから最終的に46%の人達しか投票をしていないという事実には結構真面目にがっくし。
舛添さんが当選ということも勿論ショックだけれど、これは細川さんでもショックだったと思うし、田母神さんでも家入さんでもショックだったと思う。でもだれが勝つことになろうが、東京都民の共通認識として「それなりに大事な選挙」程度の意識はあっただろうと思っていたので半分以下はやっぱり悲しい。
宇都宮さんを応援していたのは事実だし、もちろん今回の候補者の中では適任と言える人は一人しかいないと思っている。でも、仮に宇都宮さんが当選していたとしてもそれだけで全て解決になるはずもなく、安心出来る世の中になるわけでもない。都議会の中の大多数が宇都宮フォロワーだとはとても思えないから。
そういう意味では「当選後」を見越して細川さん支持に回った人達の気持ちも分からないでもない。ただ、自民党のバックアップがない知事で且つ脱原発(反東電)の場合、あれこれとイチャモンをつけられる可能性は極めて強いだろうから、圧倒的な得票数で大多数の都民からの支持を示せない限りは、細川さんでも議会運営は難しかっただろう。政策の詰めも甘そうだったし、具体案も出せないからムリです、なんて言われてお終いになりかねなかったように思う。
なんにせよ、低い投票率、二人足しても舛添さんの票に足りない、という事実を鑑みるに、やっぱまだまだだな、という結論しかない。メディアの壁は厚い。小泉劇場は、その場にいた人や自分から情報を得ようとした人にはそれなりに有効だったけれど、かの陣営が言うところの「B層」には、やはりメディアの力を借りなければ欠片も届かないということなのだろう。
最後の最後で、細川さんが立候補を取りやめて、小泉さん小沢さん鳩山さん菅さん、みんな揃って宇都宮応援勝手連にでもなったら、それこそ大ドンデン返しの小泉劇場になったかもしれない。残念だったね。
なんにせよ、良い変化はゆっくりとしか実現出来ない、急激な変化は必ずしもいい結果をもたらさない、ってことだよね。過度な期待をせず、ミラクル待ちをしない。じっくり行くしかないってこった。
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赤羽駅前に宇都宮健児の街頭演説を聞きに行く。
平日昼間とあって、さすがに人は少なめ年齢層高め、かつ予定が詰まっているようで時間も短めだったけれど、内容はやっぱりしっくり来た。
決めてはいたけれど、やっぱりこの人に入れよう。
tags : 東京都知事選挙

東京都知事選が始まる。
くだらない一本化云々で世の中も騒いでいた(もちろん僕も「くだらない!」って騒いでた)けれど、もちろん宇都宮さんは一蹴してそのまま立候補を取り下げなかった。
少なくともあの時点で、細川さんがやりたいと言ったことは「脱原発」1つだけ。他の政策が何も見えない。というより出そうともしない。公開討論会にも出ない。だから一本化することの是非以前に、そういう話が出てくること自体がバカバカしいのだ。よりはっきり言うなら、細川さんや小泉さんよりも、一本化に動こうとした、(そもそも宇都宮さん支持でもあった)脱原発論者たちがあまりに幼稚なのだ。枡添さんでさえ「私は脱原発です」って言っているんだから、だったらマスvsタモでいいってことになっちゃうじゃないか。
僕は別に宇都宮さんじゃなくてはダメだとは思っていない。一本化したってそれはそれで構わないと思う。でも政策をまともに出してこない、脱原発と言ってるだけでその本気度も分からない人に委ねようっていう発想が心底理解出来ない。宇都宮さん以上に信頼できる人、ではなく、宇都宮さん以上に顔の売れてる人、ということでしかないはずなのに。橋下さんだって脱原発だった時はあったはずなんだけどなー。でも今もう何も言わなくなっちゃったよなー。あの知識人達やあの文化人達は学習能力ってのがないのかなー。
結局あの人達は勝ち馬に乗りたいだけなんだろう。あとで「期待の知事」が「腰抜け知事」になったとしても、「騙された」とか言い出すのだろう。それって3.11の時とまったく一緒。政府に騙された東電に騙された。騙されることの責任を欠片も感じていない。人を信頼して何かを委ねる時には、自らの責任が伴わなくてはならないはずなのに。それこそが、あの事故で僕らが学んだ一番大事なことだったはずなのに。
信頼を寄せている人も何人かいたので本当にがっかり。騙された。
宇都宮さんは確かにルックス的には弱いと思う。話もそんなに上手いとは言えない。でも、前回の都知事選の時からナマも映像も観させてもらって、ああ、この人は本気なんだって分かった。だから今、僕は安心して彼を応援しようと思っている。
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そんな宇都宮けんじの街頭演説会がアルタ前である、とのこと。別にこれくらいだったら寒いからいいかな?というかちょうどレッドクロスに行こうかとか思ってたからついでに話聞いてみるのもいいかな?程度だったんだけど、夕焼け番長のワタナベマモルさんと新宿番長の猪狩剛敏さんが応援で演奏することになったんだと。番長ズかと思ってたらその名もロッキン・レヴォリューションズだと。
一時期(震災後)、マモルさんとイカリさんとキクチさんと四人で、反原発、護憲、そして選挙に行こうを三本柱にしてなんかやろう!ライヴやろう!とりあえずサイトを作ろう!なんて盛り上がったことがあった。結局その話は途中でめんどくさくなって頓挫しちゃったんだけど、その時にマモルさんが考えてきた名前が、そのまま今回のバンド名に繋がったというわけだ。「ダサイかなー」とマモルさんに聞かれた時、「うんダサイなー」と思ったんだけどすかさずイカリさんが「いや、これが正にマモルさんでしょう」と言って言い出せなくなってしまったのを思い出す。
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アルタ前の、恐らく社民党から借りてきた街宣車に「ロッキン・レヴォリューションズ」と書いてある。やっぱりダサイ。でも、確かに、だからこそいいのだろう。丸出し。露骨。それがこの候補者の応援には一番合っている気がする。
レッドクロスから運んできたというアンプから、マモルさんの歪んだアコギの音が鳴り響く。1曲目は『Revolution』。マモル&ザ・デイヴィスのレパートリーでもある、日本語ヴァージョンのビートルズ・カバー。誰かを当てにするのはやめよう。誰かが現れるのを待つのはやめよう。自分で変えよう。自分が変わっていこう。うん、これぞ正に市民運動ではないですか。
そして『夢の原子力』。この時は新宿駅東口を御通行中の皆さんが、一瞬「なに?」と振り向いたりしていて、なかなかいい反応。やっぱ変なんだねこの歌。
まだ時間があるからと、それぞれ一言二言喋り始める。なんだか立派な応援演説になってるぞ大丈夫なのか笑。
そしてまだイケルってことで『今週週末来週世紀末』。このロケーションだとこれがまた映えるんですね。
笑った。面白かった。楽しかった。元気をもらった。寒かった。
それから数名の応援演説の人たちがいて(なかなか熱くていい話だった。ちょっとうるっときたもん)、宇都宮さんの演説。結構その頃には人も集まっていたんじゃなかろうか。「アベをぶっつぶせーっ」なんて声も上がっていて、新宿の夜はかなりヒートアップしていた。寒かったけど。
新バンドを結成したばかりの熱いお二人は、あかはたの取材にも熱く語って「もう一つだけいいかな?」「あ、これだけは言わせて!」とほぼロング・インタビュー状態になっていた。
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それからマモルさんの車に乗せてもらって機材を運びがてらレッドクロスへ。そうだった今日はそもそもここに来ようかとおもっていたのでした。ブラインド・ミウラ・ストレンジャーと南マキ子の弾き語りツーマン。そしたらなんと急遽ロッキン・レヴォリューションズがゲスト出演するになった(した)んだって笑。
入った時には既にマキ子さんの中盤。挨拶もしてないしーと我慢してたのだが、とてもかっこよくって優しくって嗚呼この歌声にとことん包み込まれたい!という欲求を抑えられなくてカメラ回しちゃった。変ですか?
そしてゲストバンドの出演。残念ながらお客さんが少なかった(20人くらい?)けど、ここでもしっかりイカリさんは応援演説をしていた。
そしてミウラさん。アコギかと思ってたらフルアコでした。すんげえや。気持ちよすぎるわ。今日は結構体がくたびれちゃってたんだけど、足が勝手にリズム取っちゃうぜ。SDカードの空きがあまりなかったので、数曲だけ撮らせてもらった。
しかしミウラさんダメですよ「Action」と「I Love R&R」を続けちゃ。オレはこの二曲は涙なしには聴けないマジで。まあ泣かなかったけど。
イカリさんにサウナ拉致されかかったけど、すんでのところで脱出、終電で無事帰宅。
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