調子に乗ってまた映画。
10年前だか20年前だか30年前だか40年前だかに観た時は、分かったような面をしながらもさっぱり分からなかった『旅芸人の記録』(”O Thiassos” / 1975・ギリシャ / テオ・アンゲロプロス)に挑戦。しかも初・キネカ大森。なんか今年は違うなー流石だなー。
そんなわけで多分(大体は)分かりました。しかし不親切だねーなんの説明もないのねー。しっかり推理していかないと絶対物語を追えない。これでヨシとしちゃう監督を尊敬する。それでも推理を働かせて物語に付いていけた(と推測する)ならば、どっしり残るサムシング。言葉にならないサムシング。これ、映画ってことだよね正に。
物語が分かりやすいからって、面白いとは限らないし、逆に分かり難いからって、不思議と退屈だとも限らない。もっと乱暴な言い方をしちゃうと、物語に起伏がなくて淡々としすぎてるからと言って、必ずしも退屈になったりするわけでもないのだ。これがやっぱりマジック。このマジックを体感しちゃった人が、映画好きや音楽好きや絵画好きや読書好き(その他延々と続く)になってしまうのだろうなー。
で、この作品に関して言うと、何年か前に観た時は気付かなかったけど、実はとても起伏に富んだ物語で、結構大盛り上がり大会なストーリーでした。でも、やっぱり分かり難い。ところが、やっぱり面白い。そんなフィーリングの中にいます。出来ることなら(それなりの忍耐力がある時に)もう一度観たい。
===
ところでキネカ大森。いいじゃないですか。近くはないけどそんなに遠くもないし。西友だかなんだかのレストラン街フロアに陣取ってるってのもいいじゃないですかとても。気に入りました。一番後ろの席でもちゃんと観れたし(まあ空いてたんだけど)、この映画長いから途中で休憩入れたんだけど、後半が始まる時にスタッフがうしろの扉から入って来て「すいませーんプリント切れちゃったんでもう少々お待ち下さーい」って叫ぶところもいいじゃないですかすごく。気に入りました。
ただ、どうも、この時に風邪を貰ったような気がする。