借りたPP&MのDVD-Rを観てみた。BSだかなんだかで放送したヤツらしい。64年のオーストラリア・・・つまり『In Concert』と同時期なのであって、PP&Mが世界で一番偉かった時期でもある。
Settle Down / Soalin’ / 500 Miles / Three Ravens / The Times They Are A Changing / Jesus Met The Woman / Puff / See That My Grave Is Kept Clean / Tell It On The Mountain / Le D’esterteur / Rock My Soul / Paul’s Talk / Single Girl / There Is A Ship / Very Last Day / Blowin’ In The Wind / If I Had My Way / If I Had A Hammer
選曲は当然ながら『In Concert』とダブリまくり。つまりあの音に対して今度は絵が見れる、という実にナイスなシロモノ。改めて映像として見ると、あのマイクセッティングはなんとも素晴らしかー。1本でもなく3本でもなく2本。どこまで深く考えたのか分からんけど。CDをじっくり聴いてみると(何故か実に音がいいのだこのアルバム)、3人の立ち位置・マイクとの距離が見事なまでにバランスが取れてて感動してしまう。64年当時、ステレオだとかモノラルだとかってのをどのように処理していたのかはさっぱり分からないし、調べようにもPPMでそっち方面の資料ってそもそも見たことがない。まあ多分どうでもいいことだったんだろうね。ただ単に2本立ってる。それだけで充分かっこよく出来ちゃったんだねあの時代のひとたちは。それを今ここで絵で確かめられるんだからね。これぞ最高の贅沢というべき瞬間なのではないでしょうか。
というわけでマイPPMフェイヴァリットな「Jesus Met the Woman」は言うに及ばず、「Settle Down」や「Tell It On The Mountain」の躍動感!には涙が止まらないほど感動(わかってます超大袈裟に書いてます)。あまりに無垢で自惚れててヤングNOW!それからマリーさん、あの猫背で拳を握って歌う様、若い頃にその映像を見た時はなんて不健康なんでしょう、と思っていたけど、なんだか今観ると異常にキュートです!ほとんど拳で音程を取ってるといってもいい。マジカルです。何よりスゴイのが、曲の途中でピーター野郎のギターの弦が切れてしまって、その横のマリー嬢が歌いながら弛んでしまった弦を下にグイっと引っ張って邪魔にならないよう伸ばしてあげてる。かっこいーっ。そんなラヴな瞬間、なかなか観れるもんじゃない。トトチャンだったらその時点で演奏の出来にかかわらずアップ決定です。
それにしても不思議なのが、60年代あたりの古い映像を観てると、カメラが間違いなく2台か3台あるのに、実質ワンカメ状態で1曲通しちゃうということ。エンディングの数秒のみ別アングルだったりするのが非常にミステりー。でもワンカメでも全然オッケーなのね。無論演奏が素晴らしいから、という言い方も出来るけれども、ヘタに奇をてらったりせず、きっちりと必要範囲内で被写体を捉えることが出来れば、決して観る人を飽きさせない、そんな力のある映像が結果的に出来上がるのですね。そういった意味でも、非常に感銘を受けた、恐らくテレビ放映用の、作品。
・・・と、ヤング・フォークスが積極的にPP&Mを推しているので、積極的に影響を受けて真似してみた。さんきゅーっ。
こちらは4台?のカメラでキッチリ編集してある65年のピーター、ポール&マリー。