会場に着いたらもう人はいっぱい。盛況である。素晴らしい。立ち席ではあるけれど、非常にステージを見やすい位置を陣取り、物販をウロウロしていたらマサやんもやって来た。半休を取ってきたとのこと。偉い。
世間話をしている内に山内雄喜登場。田村玄一という人と2人でワイゼンボーン。普段は一体何やってらっしゃるんですかという佇まいのベーシストと3人で渋い渋い演奏を聴かせてくれた。雄喜さんは相変わらずMCが聞き取れない。ゴミョゴミョ喋ってエヘッと笑うのだ。よくわかんないけど可笑しい。チューニングなんだろうかフレーズなんだろうか、この人の音はやっぱりスラックな気持ちにさせられる。田村玄一氏のそれとは明らかに違っていて、目をつぶっていても違いが聴き取れる程だ(いや実際試してみたら間違えるだろうが)。途中でWネック・ウクレレに持ち替えて、田村玄一のワイゼンボーンと掛けあう数曲がイカスイカス。ハワイアンという枠で限定されることのない、ボーダレスなアコウスティック・ミュージックを堪能させてもらった。ちなみにWネックのウクレレ、8弦(だと思う)の方は使われず終いでちょっぴり残念。
続いて登場は日倉士歳朗、佐藤克彦によるギタ−・デュオ。日倉士歳朗って10年くらい前に聴いたことがあるはずなんだが、こんな音楽をやる人じゃなかったような。どっちにしてもさほど感銘は受けなかった。この人のワイゼンボーン、なんだか普通っぽくて物足りないのだ。ちなみに会場では大喝采を浴びていました。サーファーが好む感じっぽいな、とか勝手にカテゴラってみて納得してみた。最後にゲストとして出てきた若者(名前度忘れ)はジャック・ジョンソンしてたと思うし。
この日本人ミュージシャン達と、デイヴィッド・リンドレイとの共演ということかと思ったのだが、単なる前座でしかなかった。ワイゼンボーン並べて大セッション、なんてさぞかし盛り上がったと思うのだが。至極残念。
というのも、前座で分かりやすい(というと語弊があるかな)曲にすっかり親しんでしまった為、我等がMrデイヴの奏でる楽曲、幾分ディープすぎて、コアすぎて、長すぎた。大井町での時と、セット・リストが大きく変わったかと言えば(多分)そんなことはない。しかし1曲1曲が長くなってしまったのかもしれない。イントロのフレーズに入る前に、音馴らしというか肩馴らしというかテキトー(失礼!)にフレーズを繋げていくのはこの手の音楽ではお馴染みの光景だが、それがとても長かったように思うのだ。「おいおいそこまでせんでも」と正直思ってしまったよ。
ステージ構成もあまり気にせず、コアーな曲に続いてもっとコア〜!な曲で客を幾分引かせていたと感じるのは僕だけじゃないだろう。少なくともマサやんは同意見でした。
日本人ミュージシャンとの共演ということで、幾分C調に走らざるを得なくなるだろうとの甘い推測は決定的に外れ、更に勢いを増して向こ〜〜うの方に行ってしまったよ。
ステージを見下ろす感じの立ち位置は、ワイゼンボーンの演奏をじっくりじっくり眺めることが出来てとってもとっても気持ちが良かったのだが、だからこそ余計、もっと親しみやすい曲が欲しかったなぁ。
もともと体調がよろしくなかったところに冷房直撃したせいもあって、終演後に山内雄喜にサインをいただく計画はあっさり断念、マサやんと居酒屋でちょびっと呑んで即解散。とは言ったものの、既に指扇まで帰れる電車はなく、横浜から大宮止まりの各駅でのんびりのんびりのんびり移動、それからタクシーという超ブルジョア行為に走ってしまった。家に着いた時はもう2時。
それから『Twango Bango』三部作を聴き、Mrデイヴのスタジオ盤の分かりやすさに酔いしれてしまっていたわけです。