日本は泣くほど暑かった。
日本に入ったら携帯が圏内に変わり、途端に留守電表示になった。
トキさんの奥さんから、危篤になった時から3回ほど連絡が入っていた。

成田から家に着くまでに日焼けしてしまった。
部屋の空気を入れ替え、ちょっと寝て、シャワーを浴びて、背広を持って、クルマに乗って、会社に向かう。
少しばかし仕事の話をして、服を着替えて、黒いネクタイを着けて、トキさんの通夜に向かう。
何も知らずに買ってきた土産を、棺の上に置いて来た。
寺がいっぱいで(ふざけた話だ)亡くなってからずっと自宅でドライアイスで冷やしていたらしい。箱の中のトキさんの顔はやっぱり膨らんでいた。
土壇場で会社と揉めて、帰国の日程を早めることになったが、寺の話も含めて、結果的にぎりぎり間に合うことが出来た。
いや、全然間に合ってないのか。

気を取り直して、クルマでネコを引き取りに。
ネコは痩せていた。申し訳なかった。世話をしてくれていた2人はあきれ果てた目で僕を見ていた。僕に返してしまって、果たしてネコはまともに生きていけるのだろうか。とても安心出来ないのであろう。
けっこう重たく別れた。

時間が経っても(これ書いているのは8月1日)、中々整理のつけられない1日。

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