ワタナベマモル – パワーアップ (featuring モリクン) ~ 死ぬほどに生きるよ

ワタナベマモル – guitar, vocal / モリクン – vocal

@ Clop Clop 西荻窪 2007-12-02
モリクン – vocal / ワタナベマモル – guitar

[ 地味な夜 ] ADV DOOR ? / START ?
もりくんズ/ワタナベマモル

DCR-TRV900

井上大地

ムーニー – Lazy River (Hoagy Carmichael cover)

ワタナベマモル – とりあえずでゴー

setlist :
一人で何が出来るかな 〜 間がもたねえ 〜 炎のパブロッカー 〜 恋をしようよ 〜 ズビズバ天国 〜 二人で歩いた 〜 ふぬけ 〜 ハレンチな夜 〜 とりあえずでゴー 〜 オイラの部屋においでよ 〜 今週週末来週世紀末 〜 ロックンロールヒーロー 〜 (アンコール)死ぬ程に生きてみる 〜 (withムーニー&井上大地)ルート66

[ 地味な夜 vol.13 ] ADV DOOR ? / START ?
井上大地/ムーニー/ワタナベマモル

DCR-TRV900

当時の日記。

告白します。今週、私は仕事で顛末書を三つも書いてしまいました。続く時は続くものです。もうすっかりプロです。顛末書の代筆会社でも作ろうかと目論んでいます。
そんな、あまりにディープインパクトな1週間を締めくくってくれるのが、ワタナベマモルの『地味な夜』。地味なマモルに討ってかかるのが、地味な井上大地と地味なムーニー。なんてファンタスティックなのでしょう。
一番手は井上大地。「今日は地味な夜っていうことで、ちょっと地味めの曲を・・・」ダイジョブダイジョブ。高田エージでさえ地味に響く、魔の地味空間クラップ・クラップなのだから精一杯やかましくお願いします。「いや実は僕、すっごい汗っかきでして・・・」どれどれ?とビデオでズームで寄ってみたら、ホントでした!笑
「いやこんな(過去に)凄い人たちがいっぱい出ているイベントに出させていただいてホント・・・」どうも最近の若い人達は妙に腰が低くて謙虚だからイカン。ムーニー知らねえし。マモルとか関係ねえし。くらいでいいんじゃないですか?勿論口に出す必要はないけれども。謙虚過ぎるというか持ち上げすぎというか。リスペクト!と言えば響きはいいかもしれないが、ステージに立っている時はスター!であって欲しい、観ている方としては。むしろ口が裂けてもそんなことは言わねえ!くらいが一番気持ちいい。実際はホントに心地よい曲も多かったので、是非次はバンドで観てみようと思っている。
続いて昨日近所で観れなくて鬱憤を溜めてくれたムーニー(彼が電車を遅らせたわけでは決してないが)は、やっぱり不思議なおじさんだった。何でもない曲も、ムーニーの手にかかると、途端に何でもある曲になる。無駄がなく、上手くツボを突いてくれる。声もいいしギターもいい。マウストランペットだかトロンボーンだかも勿論いい。そしてやっぱり顔が、いい。色んなミュージシャンに慕われるのも良く分かる。自然体の凄みってのはなかなか若造には出せないだろう。おチャラけまでもが「おおっ」と言わせてしまう。やっぱり不思議なおじさんだよ。滋味な夜を味わった。
さて地味を一番逸脱する男、ワタナベマモル。一見、非常に狭い世界を非常に不器用に追求し続ける男という感じがしなくもない人だが、今日のように所謂弾き語りというフィルターを通して見ると、つまり最小限のアレンジで歌詞がより強調される形で対峙してみると、実はとても間口の広い人だということが良く分かる。様々なスタイルで彩られたメロディーは既に珠玉の域で、その曲達の持つベクトルはあっちこっち縦横無尽に向いている。そこで彼の愛や憤りや無力感を見せ(つけ)られる側は、様々な情景と想いを抱くことを強要される。しかしそれでも基点はやっぱり一つであり、終着点もまたそこに戻ってくる。大声でがなろうが振り絞った声で問いかけようが、そこにはワタナベマモルの孤独があるのみだ。結果、彼の人格に直接触れたような錯覚に陥り、優しい一面を見ただのその歌詞に込められた意味などに勝手に思いを馳せる羽目になる。蓋を開けてみれば本当にただの不器用な頑固者なだけかもしれないのに。しかし一旦勝手な勘違いをさせられたら、やっぱり次も観たいと思わされることになる。そんな大いなる勘違いを巻き起こす彼の曲は、やはりすごい武器なのだといわざるを得ない。しかしその反面、ほどほどの付き合いを好み、ベタを嫌がる若しくは痛がる昨今の世の中には、この男を受け入れるだけの充分な土壌が用意されていないのかもしれない、とも思う。軽くサラリとこなしているワタナベマモルは想像もつかないし、そもそもしたくもない。でもデイヴィスがAXを満員にしてる図、なかなか想像は難しいかもしれないけれども、これはしてみたい。大味な夜を味わいたい。
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と、こんな感じのことを書きなぐって、いざ日記更新!と思ったら間違えて画面を閉じちゃった。おいおいおいおい!とあわてて開いたけどやっぱりそこは無地な夜(上手い!)。
だからこれは二度目の日記。さっきと同じようなことを書こうとしているにも拘らず、やっぱりとんでもなく違う方向に行ってしまって必死に書き捲ったマジな夜(あ、イマイチ)。